ことばの百科店

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親子ぞんぶり

知人が運転する車に同乗して郊外の道路をドライブしていた時の体験です。早朝でもあり車はそんなに多くなかったのでけっこう飛ばしていました。それが突然グググーとスピードを落としたので「どうしたのかな?」と思いましたら、知人の曰く、「いやー、一瞬、レーザーかと思ってね」
ふーん、最近はスピード違反の取り締まりにレーザー光線を使うのかと、その辺りにあまり詳しくない私はそれ以上突っ込んだりしませんでした。

でも、後でよく考えたらそれは「レーダー探知機」が反応したんですよね。彼は「レーダー」を「レーザー」と言ったんですよ。
別の機会に彼の奥さんから聞いた話ですが、彼はよく「ざぶとん」を「だぶとん」と言ったり「お膳」を「おでん」と言うらしいです。「はじめは何を言っているのかわからなかった」と奥さんは笑っていました。

関西地方には「ザ行」「ダ行」「ラ行」の区別が曖昧(あやふや?)な地域が点在しています。「ヨロガワのミル飲んで腹ララクラリ」って聞いた事ありませんか?これは大阪の河内地方の訛りをからかって言うときの有名なことばです。(「淀川の水飲んで腹だだ下り」の意味です^^)

ついでですからもう一つご紹介します。
「カツロウ写真のゲライはなんや?」「ネルミコロウや」

これは多分おわかりにならないでしょうね。「活動写真の外題はなんや?」「鼠小僧や」なんですよ。失礼しました。

余談はさておき、和歌山県にも奈良県にも似たような地域があります。大手商事会社の営業マンだった彼は顧客や同僚・上司との会話の中で周りから指摘されたり妙な顔をされたり(あからさまに笑ったりする人はそういないでしょうが)するうちに、「ザ行」と「ダ行」を(ついでに「ラ行」も)混同してはいけない、使い分けなければいけないと意識するようになったようです。しかし、幼いころに身に付けた感覚はそう簡単に修正できません。
「レーダー」と「レーザー」の混同はその辺から来たのでしょう。

「ザ行」「ダ行」「ラ行」の区別が曖昧な土地は比較的「地域限定」型なので、近隣の地域の人から指摘される(からかわれる?)こともけっこう多く、他の記事でご紹介しているいろんな「モジク現象」に比べると、さほど根深い事態でもないのかな?という感じはあります。あと何十年かすれば消滅しているかもしれません。
「親子どんぶり」を「親子ぞんぶり」という人はかなり珍しい存在になるでしょうね。


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