ことばの百科店

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してもらっていいですか

最近、職場や街でこんなことばづかいを聞きませんか。

「・・してくれませんか」とか「・・して下さいませんか」というべき場面で「・・してもらっていいですか」だの「・・していただいてもよろしいですか」だのと言います。
いつごろからでしょうか、若い人から始まって最近では中年層にまで広がってきているようです。

私が初めて気づいたのは、もうずいぶん前のことですが、年金事務所(その頃は「社会保険事務所」と言いました)へ出向いて「国民年金・厚生年金保険・船員保険障害給付裁定請求書」(なんと長い名前!)というのを提出した時です。とても神経を使う場面でした。

手続きにどんな書類が必要かは予め聞いていたので書類の不備はなかったのですが、どうしても何ヶ所か記入漏れや押印忘れがあります。 窓口の職員がそれをひとつひとつ指摘してくれるのですが、その時の言い方が

⌘⌘⌘⌘「ここにその番号を記入していただいていいですか」
⌘⌘⌘⌘「ここに認印を押していただいていいですか」

要するに「記入せよ」「認印を押せ」という意味なのですが、すべてこんな調子なのです。(若くてキビキビした感じの男性職員です。)正直言って最初は意味がわかりませんでした。

私の語感としては「ハンコを押してもらっていいですか」は

「(誰かに)ハンコを押してもらおうと思うが、(あなたは)それでもいいか」

と質問されているように感じてしまうのです。

その後、職場の同僚(主として若い女性)がよくそんな言い方をするのを聞くようになりました。「コンピュータを消してもらっていいですか」などは今や普通です。

敬語の使い方をちゃんと知らない人が、ただひたすら、丁寧に言おう、丁寧に言おうとするあまりこういう変な言葉遣いをするのだと言う人もいますがどうなんでしょうね。
私の感覚では「~していただけませんか」あたりでじゅうぶん丁寧だと思うのですが。
それとも丁寧度とは関係ない別の意味が込められているのでしょうか。

そういえばこの職員、公共職業安定所のことを「ハローワークさん」と言っていた・・・・・


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