ことばの百科店

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ボカスカ

2017年7月、東京・上野動物園でジャイアントパンダの赤ちゃんが誕生し、その直後から「日本中が歓喜に包まれて・・」といった感じの報道が全国ニュースで流されています。それに対して一部からは「騒ぎすぎだ」という声も聞かれますが、私はそうは思いません。いいじゃないですか、ほえましくて。和歌山県にも神戸にもパンダがいるなんて、東京では殆ど誰も知らないのですから無理もない話だと思いますよ。

作家の司馬遼太郎さん(だったかな?)が戦時中に○○県の山奥のへんぴな村に疎開したときの話です。さっそく村のガキ大将たちに囲まれて問いただされました。
「お前どこから来た」「××から」
「じゃあ、お前 海を見たことがあるか」「うん」
「海って、広いか」「・・・?  うん」
(村のはずれにとても大きな池がある)「あの池より広いか」
比べようがないくらい広い、と答えたら
「なにい? あの池より広い? こいつ、いい加減なことを言いやがって!」ボカスカ、ボカスカと殴られたそうです。
無理もないでしょう。彼らにとっては自分の村とその周辺が世界のすべてなんですから。海の広さなんて想像できるわけがないですよね。

東京とその周辺が世界のすべて、みたいな人たち(出身地がどこであろうと東京に住んで何年か経つとそうなる)に和歌山県のアドベンチャーワールドの話なんかしたら大変ですよ。
「なにい? 1~2年に1頭のペースで赤ちゃんパンダが誕生?  2016年9月に生まれた結浜(ゆいひん)は15頭目? こいつ、いい加減なことを言いやがって!」ボカスカ、ボカスカ・・・


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