ことばの百科店

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Februaryの正しい発音

英語の学習、特に発音に関するYouTubeの作品(動画というのかな)がいくつかあります。
もちろん、YouTubeに限らずテキスト中心のページ(ブログなど)もあります。
日本人の多くはこの単語をこう発音するけどそれは間違いで、ネイティブスピーカーの発音はこうですよお、というのが多いように思います。
ネイティブスピーカーの発音こそ正しい発音だという大前提が基本にあるようです。

最近見たYouTubeで英単語の「February(二月)」の正しい発音をこう説明しているのがいくつかありました。

「February」の発音を「fébruəri」だと思っている人が多いが、正しくは「fébjuèri」ですよというのです。

⌘⌘⌘「February」

の「Feb」の次の「r」は発音しないのが正しいということのようです。(赤で示した「」です)
強いてカナで書けば「フェブラリー」ではなく「フェビュエリィ」に近いという意味です。「へえー、そうなんだあ。知らなかった」なんて人も多いでしょう。

この話題で思い出したことがあります。ずいぶん昔の事ですがNHKラジオの「英語会話」で講師をしていらっしゃった松本亨(まつもと とおる)という方をご存知でしょうか。本職は語学の先生というよりキリスト教の牧師であった方らしいのですが、20年以上この番組の講師を務めていらっしゃいました。
そして、この種の番組には必ず英語なら英語のネイティブスピーカーがパートナーとして出演しているのですが、ある時期、パートナーとして出演していた方が(私のあやふやな記憶ですが)在日米軍の軍人の家族の方、つまり主婦?の方でした。

たまたま教材に「February」という単語があったので松本亨先生が

「これを”fébjuèri フェビュエリィ”と発音する人が多いですね」

と(たぶん軽い気持ちで)話題にしたところ、そのパートナーさんはかなり真剣な口調で

「それは正しくない英語です。たしかにそんな物言いをする人がいますけど真似をしないほうがいいですよ。特に、外国語として英語を学習する人は軽々しくそんな風潮に染まらないようにして下さい」

という意味の事をピシッとおっしゃいました。私は「へえー、そうなのかあ」という感じで聞いていました。松本亨先生はそのあと「February」を言いにくそうにしていらっしゃいましたけどww

その番組の内容はあらかた忘れてしまいましたが、その件は今もはっきり憶えています。

まあ例えて言うなら「見れる、出れる、受けれる」みたいな言葉遣いを日本語学習者に教えるな、みたいな意味なのだろうと思います。ネイティブスピーカーの話し方が必ず正しいわけではない。まあ、言われてみれば当然のことです。

たしかに、ことばの正しさというものは時代と共に変化していきます。何を持って正しいとするかが難しいところですね。ですが、言葉遣いに限って言えば、無節操に時代を先取りするような人は回りからあまり尊敬されないかも、です。

なので「February」の正しい発音はどうなのか、なのですが「February」の発音に関するWebサイトがどれもこれも「fébjuèri (フェビュエリィ)」が正しいと言っているわけではありません。ただ「fébjuèri (フェビュエリィ)」を「これこそがネイティブスピーカーの正しい英語」と得意げに説明しているYouTube動画があるのは紛れもない事実です。


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