ことばの百科店

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お客様により便利に...

知人のところに届いた、証券会社からのDM(の一部)です。

「弊社では、お客様により便利にお取引をいただくため、銀行からのお振込みによりご入金、ご出金される際の振込手数料、並びに郵便局からのお振込みにより...」

「...により」が立て続けに3回も出てきますね。、最初の部分を私は「お客様により / 便利にお取引を」と読んでしまい、意味を拾えませんでした。
「お客様に / より便利にお取引を」なんでしょうね。

これって、テレビのニュース番組でよく聞く

⌘⌘「環境により優しい...」とか
⌘⌘「国民によりわかりやすい説明を...」

などと同じパターンの表現ですね。

「より + 形容詞(形容動詞)」は欧米語における形容詞の比較級を擬似的に出現させる語法(技法?)と私は解釈しています。(いわば emulationですな)

最近になってマスコミが好んで使うようになったという印象がありますが実際はどうなんでしょう。日常語として使う人がいるのでしょうか。子供が「このゲームの方が より面白いよ」なんてぬかしたら張っ倒したくなりませんか。

何年か前に国王射殺事件があった某国を「世界でもっとも貧しい国の一つ」と紹介した新聞がありましたが、どちらも、日本語の形容詞に比較級・最大級がないのは不便だという意識が作り出したのであれば、もう少しましな表現がないものかと思います。

   ⌘⌘「死亡した時の様子が遺族により詳しく説明された。」

さて、問題です。遺族↑は説明する側だったのでしょうか、それとも説明を受ける側だったのでしょうか。

⌘⌘「・・・・遺族により  詳しく説明された。」 ?

⌘⌘「・・・・遺族に  より詳しく説明された。」 ?


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